弧月爆裂日記追憶編＃１

天昌884年10月1日くもり

ついに偉大なる英雄となるべき俺の冒険が始まった
バストゥーク共和国の名も無き小さな村から都に出てきた
飛空艇の巨大さに圧倒される
マントを着た変な女と出会う
後で調べると現大統領の娘だったらしい
・・・しまった。コネを作るチャンスを逃してしまった
逃した魚は大きい
いや、もっと大きい魚がかかるはずだ
何故なら俺は英雄となるべき男だからだ
うむ、完璧な理論だ
今日は冒険者登録を済ませた後都を回って土地勘を得ることにする
・・・1日で回りきれなかった
都は広い
うちの村は30分もあれば村人全員に挨拶ができるくらいだというのに

天昌884年10月2日晴れ
国から支給されたモグハウスで起床
モーグリがくるくる回っていてうっとおしい
だが部屋の掃除とかをしてくれるらしいので我慢することにする
フ、俺も丸くなったものだ
今日は昨日に引き続いて土地勘をつけるために都を回ることにする
・・・しようと思ったがあまりにもいい天気なので都の外に出て怪物を退治し
自らの実力を向上させようと考える
都の外に出る
不毛な土地、これがバストゥークだ
都近くといえど俺のいた村のあたりとかわりゃしない
都の近くにいた蜂族やワーム族と戦う
気がつけば夜になっていた
夜行性の蝙蝠がいつの間にか出現していた
夜に出る怪物は強力だという話を聞いたことがある
その話の通り蝙蝠は近くにいた蜂やワームなどと比べて強かった
が、俺の敵ではない
実戦を経験した俺は昔から得意だったナイフ術にさらに磨きをかけることに成功した
今晩はここで野宿だ。都は近いから戻ってもいいがこれも経験
野営になれておく必要もあるだろう

天昌884年10月3日くもり

・・・背中が痛い・・・