弧月爆裂日記追憶編#3

天昌８８４年１０月６日　くもり

西のほうに枯れ谷と呼ばれている場所があるらしい
そんな話を聞いた俺はナイフ片手に向かってみることにした

弧月爆裂日記追憶編#2

天昌884年１０月３日　くもり

腰の痛みも昼前には取れてきた
周辺の怪物どもの相手をするのも少し慣れてきたので
少々遠出をしてみることにしよう

弧月爆裂日記追憶編＃１

天昌884年10月1日くもり

ついに偉大なる英雄となるべき俺の冒険が始まった
バストゥーク共和国の名も無き小さな村から都に出てきた
飛空艇の巨大さに圧倒される
マントを着た変な女と出会う
後で調べると現大統領の娘だったらしい
・・・しまった。コネを作るチャンスを逃してしまった
逃した魚は大きい
いや、もっと大きい魚がかかるはずだ
何故なら俺は英雄となるべき男だからだ
うむ、完璧な理論だ
今日は冒険者登録を済ませた後都を回って土地勘を得ることにする
・・・1日で回りきれなかった
都は広い
うちの村は30分もあれば村人全員に挨拶ができるくらいだというのに

弧月爆裂日記追憶編#0

時には過去を思い出してみるのも大事だとふと思ったある日
僕は机にしまったままにしておいた日記の事を思い出した
今日はフレとの約束があるけれどまだ少し待ち合わせには時間がある
少しくらい日記を読む時間はあるだろう
そう思い僕は日記を開いた
最初のページにはお世辞にも上手いとはいえない字でこう書かれていた
「この日記が様々な冒険譚で埋まっていますように」
過去の自分の青さに苦笑いしながら僕はページをめくっていった

＃過去の事をキャラ視点で日記風に書いていくエントリーです
バストゥークからアトルガンまでを予定